律法てなんだろう!

〈聖書を知ろうシリーズ④〉


聖書を知ろうシリーズ四話は、

神様の教え(律法)をお話しします。

 

神様が一つだけ禁じた約束に背き罪を

犯してしまった人間アダムとエバは、

🌴エデンの園から追い出されましたが、

神様に見捨てられたわけではありません。


エデンの東に追いやられた人間が、

幸せに生きてゆくために神様は、


「生きかた」についての教えを人間に

与えました。


それが「律法」です。


もっとわかりやすくいうと神様が

このように生きなさいと教えた

「生き方説明書」です。


この教え、「律法」が旧約聖書の中心で

あり、この律法をよく学んだ人々が、


「文学書」ヨブ記から雅歌までの5巻と


「預言書」イザヤ書からマラキ書までの


17巻を書きました。

 

新約聖書イエス・キリストの教えも、

律法と関係づけられて語られています。


ですから、旧約聖書の律法の教えは、

新約聖書を理解する鍵になります。

 

〈アダムの子孫、イスラエル民族〉


アダムから長い年月何経ち、10代目に

ノアと言う子孫が生まれました。


このノアの時代に大洪水が起こります。


そして、ノアからさらに11代目に

アブラハムと言う人が生まれ、

その子イサクが生まれ、

その子ヤコブが生まれ、

このアブラハムの孫にあたるヤコブ

神様からイスラエルと改名されて

ヤコブの12人の子供から12部族の

イスラエル民族が誕生しました。

 

しかし、そのイスラエル民族が、隣国

エジプトで奴隷になっていました。


そこにモーセという指導者が立ち、

エジプトを脱出し、神様に与えられた

先祖の土地に帰ります。


これをイスラエル民族の「出エジプト

といいます。


紀元前1270年頃のことです。


40年にわたる荒野での脱出旅行中に、

神様は「お前たちはこのように生活しな

さい」という教えと「お前たちはこのよ

うなことをけっしてしてはいけない」と

いう禁止の教え600以上の教えを

与えました。


これをヘブライ語で「トーラー」といいます。


「トーラー」とは「教え」という意味で

日本語では「律法」と訳しています。


この「律法の教え」にしたがって、

イスラエル民族は、古代時代には

めずらしい、団結力の強い、道徳心の高

い民族に成長していきました。

 

この民族は、地中海の東の端、

今のイスラエル国のある辺りに住んで

いました。


この地方は地理学的には、現在は

パレスチナ地方と呼ばれています。


古くアブラハムの時代は、カナン地方

と呼ばれていました。

 

今では車で8時間もかければエジプト

からパレスチナまで行けますが、

イスラエル民族は、なんと40年も

かけて奴隷になっていたエジプトから

先祖の土地(カナン)に帰りました。

 

歩いても2週間程で帰れる道のりを

40年もかかった理由は、、、


イスラエル民族が「主」という名の

神様を捨て、偶像を拝んでしまった

からです。


それで神様は彼らに「なすべきこと」

「なしてはならないこと」の教え

「トーラー」を与え、荒野の苦しい

旅行生活の中で訓練をされたのです。


「かわいい子には旅をさせよ」という

ことわざがありますが、40年間の

苦しい生活と新たに与えられた

神の教えによってイスラエル民族は、

鍛え上げられた民族になりました。

 

この教えは、いつもモーセを通して

与えられたので「モーセの律法」とも 

呼ばれます。


旧約聖書の最初の5巻「創世記」

出エジプト記」「レビ記」「民数記

申命記」の5巻を「律法書」といいます。


あるいは「モーセ5書」ともいいます。


この旧約聖書の最初の5書「律法書」

には、歴史の初めの部分でもあり、

アダムの子孫の歴史物語と律法(教え)とが、

混ざって書かれています。


この物語の中から「律法」の教えだけを

取り出すとユダヤ教の教えでは、

『613個の教え』があると言われています。


では、その613の教えのいくつかを

見てみましょう。

 

○『主以外の神を信じてはならない』

   これが613の最初の教えです。

 

○『偶像を作ったり、拝んではならない』

 

○『殺してはならない』


 殺人はいかなる理由があれ厳禁です。

 しかし、死刑は殺人にあたりません。

 

○『あなたの父母を敬え』


以上の教えは、出エジプト記20章に

書いてある「十戒」の中の4つの教え

ですが、十戒だけを律法だと思っている

人がいたらそれは違います。


613個もあるいろいろな教えの中の一部です。


しかし、十戒は生活上の基本的な教えなので、

特別によく知られています。

 

○『占いを行ってはならない』

レビ記19:26

 

○[復讐してはならない』

レビ記19:18

 

○『食べてもよい生き物は、ひづめが分

かれ、完全に割れており、しかも反芻

するものである』

レビ記11:2〜3


牛肉はいいが、豚肉は反芻しない動物の

肉ですから、食べてはいけないものです。


新約聖書になり、何を食べてもよいと

教えられているので、キリスト教徒は

何を食べてもよくなりました。


しかし、旧約聖書だけを経典としている

ユダヤ教の人は、けっして豚に肉を食べません。

 

このように「律法」の中には日常生活の

決まりが600以上も定められています。


イスラエル民族は、これらの教えを

守って生活するように厳しく教えられ、

訓練されました。


新約聖書に出てくるイエスも弟子たちも

これらの教えを守って生活していました。


現在もユダヤ人の多くは、これらを

守って生活しています。


律法のことを知らないまま新約聖書

理解することはできません。

 

では、

旧約聖書時代なぜ反芻しない動物の

肉(豚肉)を食べてはいけないのか?

 

理由はなんだろうと考えた時に・・・

 

神様がダメだと禁止したから食べたら

いけないのです、それが理由なのです。

 

旧約聖書時代でも豚は、飼育しやすく

おいしいし、安価でイスラエル民族の

隣国では、食べていた食材だったでしょう。

 

でも豚肉を食べてはいけないとなれば

隣の民族と仲良くするために食事会を

したり結婚したりすることができない

ではありませんか、他民族と仲良く

すればいずれ同化してしまい

偶像信仰が入り込んで

唯一の神「主」への信仰心がなくなる

恐れがあります。


唯一の神「主」への信仰を守るための

戒めだったと思いませんか。

 

今は、旧約聖書時代の食べてはいけない

豚肉の一例を話しましたが、

神様は、なぜイスラエル民族に律法を

与えられたのか・・・

 

イスラエル民族は、紀元70年に国が

滅びて約1900年間、流浪の民として

世界に離散して迫害の中を生き抜き

1948年にイスラエル国の再建を

果たしました。

(エゼキエル36章の成就です。)


1900年もの間、離散の地で同化も

せずにイスラエル民族としての

アイデンティティを保ちながら生きて

これたのは神様が与えた律法があった

からではないでしょうか。


世界の歴史上、一度滅びた国が

再建したのは、イスラエルだけです。

 


次回は、旧約聖書の歴史の王国について

話していきますね。

 

神様はあなたのことを知っておられます


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https://youtu.be/a10sHBHR3sc


https://invasion-japan.org/


https://invasion-japan.org/request

 

 

 

 


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